腰痛を改善するにために必要な2つのアプローチ

内臓や筋肉などの病気が原因になっている場合は別ですが、ほぼ全ての腰痛の原因は硬くロックした筋肉です。腰痛の症状によって痛みの原因となっている筋肉は違いますが、それぞれの症状については過去にすでに記事を作成していますので、症状別の記事一覧をご覧ください。

さて、硬くロックした筋肉が腰痛の原因だということなのであれば、このロックを解除すれば腰痛は改善するということになるのですが、実はそんなに簡単にはいかないのです。特に日々の生活の中で筋肉のロックを蓄積してきた方の場合は、筋肉のロックを解除するだけでは、筋肉本来の柔らかさを取り戻すことができません。今回はその原因と、どのようにすれば筋肉を本来の柔らかい状態に戻せるのかについて書いてみようと思います。

まずは筋肉に「縮め」という指令を出し続けているループを切る

ロックしている筋肉は、「筋紡錘(きんぼうすい)」という筋肉の長さを測っているセンサーから、筋肉に「縮め!」という指令を出し続けている状態です。この指令が出続けている限り、筋肉は縮み続けることになりますので、柔らかくなることはありません。まずはこの「縮め」という指令が出続けている状態をなくす必要があります。実は私たちが施術でアプローチしているのはこの部分で、筋紡錘から縮めという信号が出なくなる状態を見つけ、その状態を約90秒維持することによって筋紡錘をリセットして、不必要に「縮め」と信号が出続けている状態を改善するのです。

筋肉が柔らかくなるためには栄養と酸素が必要

ところが、筋紡錘から「縮め」という指令が出なくなっても、筋肉が柔らかくならないことがあります。特に長い期間筋肉がロックしているとこの傾向が強くなります。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

筋肉に力を入れる時、つまり筋肉を収縮させる時にエネルギーが必要なのはイメージできると思うのですが、意外にも筋肉は力を抜く時にもエネルギーが必要なのです。私たちの体に必要なエネルギーはATP(アデノシン三リン酸)という物質によって運ばれています。
ATPにエネルギーが閉じ込めらていて、ATPがADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に分解されるときにそのエネルギーが放出されるのです。

ATPが生成される方法はいくつかあるのですが、もっとも有名なのは三大栄養素と言われる炭水化物、脂質、タンパク質から作られる方法だと思います。いずれのパターンであったとしても、最終的にミトコンドリアで大量のATPが生成されるのですが、ミトコンドリアでATPを生成するには上記の栄養以外に酸素も必要になるのです。

筋肉が柔らかくなるために必要なエネルギーを確保する

筋肉が長期間ロックしていると、広範囲で毛細血管を圧迫して血流が悪くなります。そうなるとATP生成に必要な栄養だけでなく酸素もミトコンドリアに届きにくくなります。このような状態になると、たとえ筋肉のロックを解除して「縮め」という指令が出続ける状態を改善したとしても、筋肉が柔らかくなるためのエネルギーが不足してしまっているので、筋肉が柔らかくなることができないのです。

このような場合は、栄養と酸素が届いた箇所から筋肉が柔らかくなっていくのですが、血液中の栄養と酸素の量が少ないと、先に柔らかくなることができた筋肉で栄養と酸素を使い果たしてしまい、奥の筋肉まで必要な栄養と酸素が届かないということが起きてしまいます。

エネルギーを作るために必要な栄養

食べたものをエネルギーに変換するためには、何度も何度も化学変化をさせていく必要があるのですが、化学変化させるたびにビタミンCやビタミンBなどの栄養も必要になります。三大栄養素以外にも、それらのいずれかが不足すると、化学変化の連鎖がそこで止まってしまい、それ以上エネルギーを作ることができなくなってしまいます。ということは、全ての栄養を十分な量摂る必要があるのですが、全ての栄養を全部網羅して摂るというのはなかなか難しいのではないでしょうか。そこで今回は私たちの今までの経験から、もっとも不足しがちな栄養を紹介しようと思います。

最も不足している栄養

筋肉が柔らかくなりにくいという方に、私たちがまずオススメしているのが、タンパク質を摂ることです。
タンパク質はエネルギー源になるだけでなく、体の材料にもなります。また、体内で起こる様々な化学反応を引き起こすための触媒(特定の化学反応の反応速度を速める物質)の役割を担う酵素の材料でもあります。そもそも、タンパク質が不足していると、体の材料が不足する上に、栄養をエネルギーに変化させる酵素も不足してしまうことになるので、私たちは最も重要な栄養と考えているのです。

実際、サロンにお越し下さっている方に、タンパク質を摂ってもらうようにお願いしてみたところ、2週間ほどで8割以上の方の筋肉で緩みやすさの改善がみられました。タンパク質を摂っても筋肉に変化がない方には、さらにビタミンCとビタミンB群を摂ることをオススメしています。

良質のタンパク質を摂りたいという方は

良質のタンパク質を摂りたいと思っても、何を食べればいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方のために、オススメのタンパク質をご用意しました。
良質のタンパク質を自分も摂ってみたいという方は医食同源Lab STOREをご覧ください。

鮎川
いかがだったでしょうか。
体全体の筋肉が硬いという方は、タンパク質不足の可能性があります。軽めのロックであればジョギングなどの運動で解除されますので、筋肉が硬いという方はタンパク質をしっかりと摂って軽めのジョギングなどをしてみてはいかがでしょうか。

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ABOUTこの記事をかいた人

UROOMにおけるセラピスト技術責任者。3年以上にわたるセルフミオンパシーの動画配信を通じて「痛みの原因となる筋肉を見つけ、90秒間緩めるという方法」を誰でも簡単に実践できるようにわかりやすく伝えている。
著書は「「体の痛み」の9割は自分で治せる たった90秒! 超簡単セルフ整体術 (PHP文庫)」「たった90秒! 体の痛みを自力で治す本 (楽LIFEヘルスシリーズ)」など多数。
また、本ブログ記事の医療情報については、神戸ナカムラクリニック 中村篤史院長の総合監修を受けております。